スプライフBlog
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こんにちは久留米センターです。
暑い夏も終わり、過ごしやすい秋になりましたが皆様はいかがお過ごしでしょうか?
夏バテも解消され、何か始めようとお考えの方も多いのではないでしょうか?
始めると言えば、就労支援を担当させていただいていたKさん。
先日、晴れて就職されまして、新たにお仕事を始められました。
今日はそんなKさんのお話をご紹介いたします。
【もくじ】
1.Kさんのプロフィール
・男性(20代)統合失調症
・前職は販売職に1年間従事
・スプライフを4ヵ月利用し、先日、商品管理業に就職
2.不安の中で通所開始
Kさんには様々なご事情があり、利用期間が約4か月しかない状態で利用開始されました。
Kさんのご希望は、期限内での就職でした。
短い期間で訓練し、就職活動をして内定にまで至らないといけなかったため、非常に焦りがありました。
また、通所開始時期がコロナ禍だったため、求人があまりないのでは?と心配もされていました。
Kさんが不安のまま通所しても訓練や就職活動に身が入らないと思い、まず私はKさんと面談を行い、4か月間の通所から就職までのスケジュールを提案しました。
するとKさんは、「しっかりと計画して行えば無理なわけではない」と不安が解消され、前向きになられました。
3.訓練開始
Kさんは始め、「軽作業は大体できそうです!」と自信満々で言われていました。
しかし、いざ作業してみると、思っていたより上手くできないことが多くありました。
コミュニケーションに関しても「困ったことはない」と言われていたKさんですが、報告・連絡・相談の報告が苦手で、どのように作業内容を伝えればいいか解らず苦戦されていました。
報告については、「状況を見ていない人であっても、報告を受けた人が状況を想像できるように伝えましょう」とアドバイスし、それを実践することから始めました。
始めはなかなか上手く伝えることができなかったKさんですが、訓練を続けるうちにミスの数や破損している物、残りの数までしっかりと伝えることができるようになりました!
4.コロナ禍で苦戦する就職活動
コロナ禍の就職活動で厳しかったのが、何と言っても求人数の少なさでした。
出ている求人の中で「これだ!」と思い企業に連絡をしてみると、「現在は募集を打ち切っています」との返答、このような状況が何度も続きました。
想定はしていましたが、本当に少ない求人の中からKさんの希望通りの業務や条件で、かつ、募集を続けている企業を探すのに苦戦しました。
Kさんも利用期限が少なくなり焦りが出てきていたため、「とりあえず就職しなきゃ」となっていました。
「この求人を受けたいのですが…」と持って来られた求人は、Kさんの希望条件とはかけ離れている内容だったため、私は「焦りから本当にやりたいことを見失っていませんか?」と尋ねました。
Kさんは自分で気づかないうちに焦っていたと分かり、冷静に考えその求人を取りやめました。
私としては、希望している条件にできるだけ近い仕事に就いてもらいたいし、焦って選んで後悔だけはして欲しくないという気持ちで、支援していました。
5.諦めなかった結果
残り期間が1か月となってもまだ内定が出ていなかったため、職種の幅を広げて探すことになりました。
ですが、条件の中で一番に希望されている「体を動かす仕事」に焦点を当てることにしました。
すると偶然、Kさんの希望に当てはまる一般求人を出されている企業があったため、連絡をして「障がいをお持ちの方でも応募は可能ですか?」と問い合わせてみました。
正直難しいだろうなーと思っていましたが、「障がいをお持ちの方でも構いませんよ」とお答えいただきました。
後日どのような方か詳しくお伝えするために伺いますとして電話を切りました。
この時点で就労が決まった訳ではなかったですが、Kさんに良い報告ができると思いとても嬉しかったです。
その後、体験実習を経て、面接となりました。
実習後の企業からの評価では、「凄く良かった、何も問題なく働いてもらえた」と言っていただきました。
利用期限ギリギリではありましたが、Kさんは希望する業務内容で就職することができました。
私は正直もう少し利用期限が長ければと思うことがありましたが、最後まで諦めなかったことが良い結果に繋がったのではないかと思います。
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