カテゴリ

薬院センター

タグ

#訓練

#職場実習

#就職活動

#福岡市

こんにちは薬院センターです。

暦の上では春立ちましたが、厳しい寒さが続いております。皆様いかがお過ごしでしょうか?

薬院センター利用者の皆さんは、毎日の検温・手洗い・消毒・加湿・換気を徹底し、食事や睡眠をしっかり摂って、元気に訓練や就職活動に励んでいます。

今回は薬院センターの利用者2名のエピソードを交えながら、職場実習の目的についてお話しさせていただきます。

 

【もくじ】

1.職場実習の目的とは?▼

2.Aさん(20代男性)の事例▼

3.Bさん(30代女性)の事例▼

4.実習に参加したからこそ得られたもの▼

5.薬院センターからのお知らせ▼

 

1.職場実習の目的とは?

これまでのスプライフブログでも、様々な実習体験をご紹介してきました。

環境の変化に対する不安軽減が目的の方(薬院センター)もいらっしゃれば、入社後の「思ってたのと違う」を無くすために、実際に働いて職場の雰囲気を感じたいと実習に参加された方(薬院センター)、就職活動の選考過程として実習があった事例(小倉センター)、就労未経験の方が働くイメージを持てるようにするために参加(久留米センター)など、実習の目的は様々です。

今回ご紹介する薬院センターの2名は、どちらも応募前提での実習参加でしたが、それぞれ違う結果となりました。具体的に紹介していきます。

 

2.Aさん(20代男性)の事例

障害名:発達障害

実習先業務:店舗清掃

就労経験:なし

 

Aさんは日頃から誰に対しても礼儀正しく、真面目な方で、実習期間も緊張感を持って真摯に業務に取り組んでいました。

その点は企業さんからもお褒めの言葉をいただきましたが、手先を使う作業の不器用さやスピードがゆっくりすぎる点、作業後の確認が徹底されておらず、完成度が低い点を指摘されました。

指摘を受けた際は、落ち込んだ様子も見られたAさんでしたが、「実習先に採用してもらえるように苦手を克服して応募する」と決意しました。

現在はセンターに戻って、作業時間を計測しながら正確さとスピードを高める訓練に取り組んでいます。

 

3.Bさん(30代女性)の事例

障害名:強迫性障害

実習先業務:雑貨店での商品検品

就労経験:ファストフード店での接客業務経験あり

 

一方Bさんは、社会人経験もあり、実習参加前も業務内容を見据え、立ち作業訓練を実施して体力強化も図っていた為、企業側からも「ミスなく、作業終了後の報告もしっかり行ってくれたので助かりました。採用候補として検討できる対象です」と高い評価をいただきました。

Bさんも「従業員の方からもよくしていただき、楽しいです」と話されていたため、このまま応募準備を進めようと思っていたのですが、実習後のBさんに異変が!これまで落ち着いていた睡眠リズムが乱れ、体調を崩してしまったのです。

原因を聞くと、同じ立ち作業でも前職のように動きがあると平気だけれど、同じ場所に立ちっぱなしで細かい書類を目で追う作業を繰り返していると、日に日に疲れが増してきたとのこと。

健康あっての就職なので、主治医の先生とも相談し、応募は見送ることにしました。

現在は体調も回復し、同じ立ち作業でも動きのあるホテル清掃業務へ応募し、内定をいただきました。

 

4.実習に参加したからこそ得られたもの

Aさんは応募、Bさんは応募辞退と真逆の結果にはなりましたが、どちらも実習に参加したことで、日常の訓練では分からなかった自分の特性に気づくことができました。

特性は、訓練や努力次第で改善できるものと難しいものがあるので、それを見極め、今後に活かすことが大切です。

スプライフでは、実習機会の提供はもちろん、そこで得られたことを活かし、次につなげるサポートを行っております。

 

5.薬院センターからのお知らせ

薬院センターでは、平日10時～15時で実際の訓練の様子をご覧いただける見学相談会を開催いたしております。

また、他の利用者さんがいる中での見学が不安という方には、平日の15時～17時、土曜日の13時~17時で個別相談会も実施いたしております。

いずれも予約制となっておりますので、ホームページのお問い合わせフォームかお電話にてお知らせくださいませ。

職員一同心よりお待ちしております。