スプライフBlog
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こんにちは、小倉センターです。
日に日に春の光があたたかく感じられ、少しずつ体も心も動き出したくなる、そんな季節になりました。皆さんはいかがでしょうか?
さて、今回は私の担当利用者様の就職活動から就職までの対応についてお話させていただきたいと思います。
目次
1.Tさんのプロフィール
・50代女性 高次脳機能障害
・明るい性格で人とコミュニケーションをとることが好き
・旅行にもよく行かれ、アクティブに行動される方
2.求人票との出会い
Tさんは病気を発症するまで、長年病院で働かれていました。
「以前のように医療事務等の仕事に就きたい」と希望がありましたが、言葉が出にくかったり、いくつかの作業を同時に進めていくことが難しかったり等の症状があったため、事務や電話対応の仕事は難しいとご自身でも思っておられました。
そんな中、就職活動を始めようと一緒に求人票を見ていたところ、病院の求人を発見!
私は内心『Tさん、病院で働きたいって言うかな?』と思ったところ、やはりTさんも同じ求人を見ていて「受けてみたい。チャレンジしたい」とおっしゃいました。
しかし、業務内容は医療事務ではありません。
それでもTさんは「医療事務でなくても病院で働きたい」と強い気持ちがあり、応募することになりました。
3.いざ面接へ!
Tさんが病院で長く勤めていたことを高く評価してくださり、就業先はTさんに合った作業内容を検討してくださいました。
私も面接に同席させていただいたのですが、求人票に記載されていた内容とは異なり、『スキャンや仕分け、電話対応をやってもらいたい』とのことでした。面接後、Tさんから『面接の時に言われたような仕事をしたかったので嬉しい!』と面接の緊張感も解け、はじける笑顔でそうおっしゃっていたのが印象的でした。
(でも、私は内心、電話応対?!と聞いて少々不安がよぎり、『特訓せねば』と思いました)
4.内定から入職日まで
その後、無事に内定をいただき入職日まで約1ヶ月半。その間、Tさんに特化した訓練内容を考えました。
その1:仕分け作業
架空の患者名簿を作り、各患者の検査結果票を診療科ごとに仕分けしていく。
慣れてきたら、診療科の担当医ごとにさらに細かく仕分けしていく。
診療科の担当医は、少しでも先生の名前に慣れるよう実在の先生の名前で練習。
患者名は同じ苗字を使い、間違わずに仕分けられるか試しました。
その2:電話対応
スプライフの事務所から、Tさんの携帯電話に実在の先生の名前を使って連絡を入れ、メモとりや伝言の残し方を練習しました。
この電話対応は上記の仕分け作業を行っている最中に、いつ電話が入るかわからない状態で行いました。
まさしく実務に近い状態です。
仕分け作業は、初めは慣れなくて戸惑っていましたが回数を重ねるごとに、早く正確に行えるようになりました。
電話対応は、まだ若干不安は残るものの実務で慣れていくしかないと思い、電話をとるようになって課題が出てくれば改善策を提案していくことを伝え、Tさんを送り出しました。
今後は定着支援で支援していく予定です。
5.まとめ
スプライフでは通常の訓練とは別に、一人ひとりに特化した訓練も提供しています。
Tさんのように、就職先の実務を想定した訓練を行うこともありますし、現利用者様であれば、例えば職場体験実習に行く前に実習先に合わせた作業を練習して実習を迎えています。
その他、どのような訓練を行っているの?就労支援事業所ってどんなことをするの?小倉センターってどんな雰囲気?等々、少しでも興味を持っていただければ、是非一度お問い合わせいただけると幸いです。
職員一同お待ち申し上げております。
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