スプライフBlog
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こんにちは久留米センターです。
もうそろそろジメジメした梅雨の時期に入りますね。
気分が滅入りそうになりますが、元気を出していきましょう!
さて今回は、発達障害Sさんの障害特性について、また、一緒に試行錯誤しながらその対応方法に取り組んだ内容についてお話しさせていただきます。
【もくじ】
1. Sさんの障害特性とは
Sさんは発達障害で、自閉症スペクトラムという診断を受けられています。
現在は利用開始から10ヶ月が経過しようとしています。利用当初から「コミュニケーション」が課題であることは認識されていましたが、具体的な改善点や対応方法については理解されていませんでした。
普段Sさんは得意なこと、興味関心のあることには積極的に声をかけられていましたが、訓練内外問わずそれ以外の話となると表情が曇り、頭を横に振る行動が目立っていました。
2. できること、できないことの認識、整理
得意なことは話せるけど興味関心のないことは話せない。
考え方の問題もあるかと思いいろいろと試してみましたが、やはり得意なこと以外はなかなか言葉にすることができませんでした。
主治医からは、無理に発言するのは難しいとのアドバイスをいただきました。障害特性の部分だと思います。
でもこのことによってできること、できないことの認識、整理が本人の中でも私の中でもできました。
これができないとそのための対策を講じることや、就労の際に配慮してほしいこと、努力でカバーすべきことが違って捉えられてしまい、それは違った配慮や違った努力をしてしまうことになります。
Sさんに限らず、スプライフに通所されている方はみなさん、できること、できないことの整理、得意なこと、不得意なこと、好きなこと、嫌いなこと、嫌いでも我慢できること、できないこと等を整理するところからスタートします。
3. 試行錯誤しながら取り組んだ結果
やっぱり練習はとても大事で、私が意識して話しかけていると、Sさんも難しいと感じる範囲が少し狭まり、話せることが多くなってきました。
といってもやはり就労のためには難しいことも多くあります。Sさんと話し合った結果、まずはいいたいことを書き出してみようということになりました。
もし話がわからなかったら、どこがどうわからなかったのかということも書き出してみようとしてみました。
そうするとSさんはそれをとても上手く書き出されました。こういうことが伝えたくて、こういうことが難しいと思っていたのかと、私も改めてよく理解することができました。
4. 今後、就職するうえでの目標
自分の思いをきれいに書き出すことができるということがわかったので、声に出すことが難しいと思った時は、訓練中もまずは書き出すことをやっていこうと決めました。今はきれいに書き出すことを練習しています。
それがもっと上手くできるようになったら、それを声に出して読んでいこうと伝えています。
スプライフは様々な障害をおもちの方に通所いただいております。たとえ障害名は同じでも、その特性は人それぞれです。
それをいろいろな形でカバーしていって、これまで多くの方が就労されています。
これからSさんと一緒に訓練していく中で、もっと困難なことに出くわすかもしれません。
でも、もっと素敵な一面にも出会えるかもしれません。
これからもSさんと一緒に頑張って、最終的な目標である就労して自立した生活を送って、自分のお金で自分の欲しいものを買うということを実現していけたらと思っています。
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