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就職活動を大きく前進させる自己分析
2021.08.04
カテゴリ
薬院センター
タグ
#訓練
#福岡市

こんにちは薬院センターです。

厳しい暑さが続いていますね。こまめに水分補給をして、体調を崩されないようお過ごしください。

 

さて、いきなりですが「あなたはどんな人ですか?」

そう問われた時に、皆さんはスラスラと答えることができますか?

長所、短所、性格、好きなもの、嫌いなものなどをしっかり把握できていれば、面接などの就職活動にはもちろん、自分に合った仕事、職場が見つけやすくなります。

今回は、就職活動の前準備である「自己分析」について、私が担当しているHさんのことを踏まえてお話しさせていただきます。

 

【もくじ】

1.Hさんのプロフィール▼

2.現在の課題からみえる自己分析の必要性▼

3.自分を知ること、発信すること▼

4.まとめ▼

 

 

1.Hさんのプロフィール

20代男性 自閉症スペクトラム・場面(ばめん)緘黙(かんもく)

 

小さい頃から自分の気持ちを伝えることや、声を出して話すことが苦手で、なかなかお話しできない自分に悩まれていました。
しかし高校生活の中で、友人との関わりや先生方のサポートのおかげで少しずつ簡単なコミュニケーションであれば取れるようになります。
そして将来の自分について考えた時に、働きたいという気持ちが出てきたといいます。

 

しかしHさんはこれまで働いた経験がなく、どんな職種があるのかなどのお仕事のイメージがありません。
障がいと付き合いながら、働くことやコミュニケーション面の不安を克服したいという思いも持ち、高校卒業後の進路としてスプライフを選ばれました。

現在も一生懸命に訓練を受け学ばれている最中です。

 

 

2.現在の課題からみえる自己分析の必要性

人とのコミュニケーションを図れるようになることがHさんの課題です。

しかし声を大きく出すことも本人にとっては勇気がいることである為、そこから人と面と向かって意思疎通を図ることはもっと勇気がいることです。

 

しかしだからといって、すぐにグループトークやSSTなどのコミュニケーション訓練に参加を促したりはしません。
まずは、自分のことを発信すること、過去と現在の自分にしっかり向き合い自己把握をすることに重点を置きました。
コミュニケーションは自分の気持ちを伝えることが大切です。
そのためにも、まずは自分で自分を知っておかないと、気持ちを相手に伝えることはできません。
自分はどう思っているのか、どう行動したいのか、これらは後々の就職活動、就労にも大きく関わってきます。

そのためにまず始めに「自己分析」を行う必要があるのです。

 

 

3.自分を知ること、発信すること

実際にHさんに取り組んでもらったことは、自己分析のワークシートと自分のことを発信する練習です。いくつかご紹介します。

【マイブック作成】

自分自身の事を整理し知ることができます。就職のことではなく、日常生活や自分の心のことを整理します。
自分の未来像(理想)を書き出し、現在の自分が今できることを考えます。
すぐに未来像が思い浮かばない時は、やりたいことややりたくないことを整理しておくと、自然と自分がどうありたいかを導き出すことができます。

【ストレス・疲労のサインの整理】

疲労度やストレスの状態を段階的に分け、客観視することができます。疲労度は軽度・中度・重度。ストレスは1~10。
段階毎に自分がどんな行動をするのか、食事・睡眠・気分はどう変化するのかを整理します。
そのことを踏まえて、自己対処をどうするのか。どの段階で、どう対応するか、もしくは休養を取るべきかなどを分析します。

【就職に向けた自己分析】

就職に向けて、直接関わる自分のスキルや能力を整理することができます。
何のために働くのかを堀下げ、得意・不得意の整理をして長所をたくさん見つけることなどを行います。
また行動特性などの診断結果を合わせ、性格的なところと得意なところと両面で見て職種の絞り込みや、就労の条件を整理していきます。

 

上記の3つは実際にスプライフで使用している教材になりますが、これらに加えてHさんは、自分のことを発信する練習にも取り組まれています。

具体的な内容としては、一週間の出来事をノートに書き留めて担当職員に発信することです。
自分の口からはなかなか話せないこともノートを活用し文字にすることで発信することができています。
毎週欠かさずに提出して下さるノートが、コミュニケーションが苦手でも克服していきたいと思われているHさんの努力の証です。

 

 

4.まとめ

自己分析を進めていくと、見たくない嫌な自分と向き合う時がきます。それを苦しい、辛いと感じるかもしれません。
もちろんそこでやめてしまうのもありです。そこまでで得るものもたくさんあるからです。
しかし、そこを乗り越えて自分と向き合うことができれば、きっと「自分らしく働くこと」に近づけると思います。

薬院センターでは、自己分析系や心理系の訓練も取り入れております。

興味のある方は、ぜひ見学・体験にいらしてくださいね。

職員一同お待ちしております。

さあ、あなたのペースで
はじめましょう。

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