スプライフBlog｜急がばまわれ!長期実習を経て就職したTさんの事例｜就職を目指す障害者の就労移行支援スプライフ

Tさんは体力が続かず前職を退職したとのことだったので、まずは半日通所からスタートし、気力・体力の検証から行いました。主治医とも連携を図り、「就労は問題ないが、週4日程度から始めた方がいい」というアドバイスもいただきました。また、体力作りと並行して、様々な作業に取り組んでいただき、得意・不得意の分析、仕事に活かせるスキルの整理を行っていきました。

担当としてはオーバーペースにならないように、しかしTさんの「早く就職して自信を取り戻したい!」という想いを大切に、課題に取り組んでいただきました。

(2)企業の声に耳を傾ける

「早く就職したい」というTさん。通所開始2か月で、ある企業に応募しました。

Tさんの熱意や人柄の良さは現場責任者でもある面接官には評価していただいたものの、本社人事部の判断で結果は不採用に。。。

その理由は・・・　

過去の経歴から、長続きできるのか不安がある

いくら本人が「今は体力の問題はない」「病気の症状は落ち着いている」と言っても、確証が持てない

といったものでした。

(3)不採用理由をもとに方針を決定

過去の経歴は変えることができませんし、履歴書に嘘を書くわけにもいきません。

そこでTさんに、以下の提案をしてみました。

企業に安心してTさんを採用してもらうためには・・・

①就労移行支援を利用できる2年間をフルに使い、休まず通所できる気力と体力があるという実績を作る。→主治医にも週5日・終日勤務できるというお墨付きをいただく。

②できるだけ長期間の実習に参加し、仕事ぶりを評価してもらう。

③トライアル雇用求人に応募することで、半年間かけて、企業にじっくりと評価していただく。

理由も含め、丁寧に説明することで「すぐに就職したい」という希望をお持ちのTさんも納得してくださり、②③プランで進めながらも、難しければ長期プランの①でも頑張っていきたいと決心してくれました。

3.実習で高評価!即採用の動きに!

そんな中、『これから障がい者のトライアル雇用採用を積極的に進めていきたい』という企業を開拓することに成功!職場実習も希望する日数で受け入れOKという、まさにTさんにぴったりの条件でした。

実習は2日～2週間という企業が多い中、異例の1か月間参加させていただきました。

食品製造業は未経験でしたが、黙々とひとりで集中して取り組む業務が几帳面で丁寧なTさんの性格にもピッタリマッチ!

企業の人事の方からも現場の方からも高評価をいただき、簡単な面接の後に即採用をいただきました。

4.ここがポイント!

Tさんの就職がトントン拍子に決まった要因を振り返ってみました。

一番は、担当職員の提案を素直に受け入れ、今できることに精一杯取り組んだこと。そして何よりTさんの「早く働きたい!」という意欲だったのではないかと思っています。

先日も就職後の様子を確認する為に企業を訪問してみると、イキイキと働くTさんの姿が。「仕事を覚えていくと一日が充実し、社会の役に立っていると思えるようになった」とお話ししてくれました。

Tさんの職業生活はまだ始まったばかり!今後は職場定着を目指し、Tさんをサポートしていきますね!

5.薬院センターからのお知らせ

薬院センターでは、お一人おひとりに合った支援を心がけています。

就職に関するお悩みに無料でご相談を受け付けておりますので、まずはお問合せください。

「就職したい」という希望をお持ちの皆様との出会いをお待ちしております。