スプライフBlog
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こんにちは黒崎センターです。
毎日暑い日が続いていますが、暑さ対策をして夏バテを乗り切らないといけないですね。
さて今回は、職種を変更されたOさんの事例を紹介したいと思います。
【もくじ】
1.利用者のOさんについて
・20代男性
・広汎性発達障がい/脳性麻痺により痙性四肢麻痺
Oさんはスプライフの利用は2回目となります。過去の経験と資格取得から介護職をずっとされていました。1回目の利用の際も、介護福祉士の資格を持っていることや介護職での経験しかないからという理由で介護職として就職されましたが、Oさんの障害特性と対人関係が合わず退職されました。
周囲に気を遣い過ぎてしまう傾向にあり、思っていることをなかなか言えず、我慢してしまう性格です。また、自己肯定感が低く、何事にも自信がありませんでした。
2.過去の振り返り
高校・短期大学と福祉の学校を卒業後、介護職として約2年間働かれていました。
しかし、身体の特性と臨機応変な対応は難しいところがありました。また、職場がバタバタしていると、どのタイミングで声を掛けたら良いのか分からなかったり、頑張って声を掛けたところ、同僚の方から「忙しのに…」という雰囲気を出されるなど悩みが多かったようです。
介護職は臨機応変な対応を求められることが多く、職員も常に動いている職種であるため、Oさんに合った職種はどんな仕事がいいのか検討することとなりました。
3.訓練での取り組み
①得意・不得意の見極め
②苦手作業の克服
③企業見学・実習
④振り返りと自己理解
振り返りを行い、課題と流れを4つに絞り通所を再開しました。
①得意・不得意の見極め
訓練では、軽作業の時間に様々な作業に取り組んでいただきました。また、集団の実践訓練にも参加していただき、得意なこと、苦手なことの選定を行いました。
②苦手作業の克服
苦手な作業が出てきた時に本当にできないのか、まずは個別訓練で練習を行い、苦手な作業を少なくし自信をつけていきました。今まで先入観で「できない」と思っていたことが、職員からコツを聞き自分なりに工夫することで苦手な作業もできるようになっていきました。
③企業見学・実習
訓練を通して、得意なことが見つかった時点で、どのような職種が当てはまるのか職員と相談しながら決めていきました。その後、就労のイメージを具体化する為に企業見学と実習を実施し、本当にマッチングするのか見極めていきました。
④振り返りと自己理解
見学や実習後は、職員と振り返りを行いました。「職場の雰囲気は良かったけど、作業内容は難しいと感じた。」「業務は問題ないけれど、通勤が遠いので難しい。」
このように、振り返りをすると、様々な課題が出てきます。ここでのポイントは、『正直に自身の不安な気持ちや気になることを伝える』と言うことです。
ここで、「これぐらい大丈夫かな?我慢できると思う」と思って就職を進めてしまうと、ミスマッチが起こります。
実習で体感しながら振り返りを行い、自己理解を深めていきます。自己理解を深めることで、どのような業務内容であれば負担がないか、どのような環境であれば働きやすいか一緒に検討していきます。
その結果、現在Oさんは、薬局の商品管理の雇用前実習を経て、7月1日から就職されています!
4.まとめ
みなさんも、「この資格を持っているから、このお仕事の経験しかないから」と他の職種へのチャレンジを諦めていませんか?一人で考え実行するのはなかなか難しいと思います。
スプライフで自分にマッチングした就職を検討したいと思われた際には、ぜひともお問い合わせいただければと思います。
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