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ブログをご覧の皆さん、こんにちは。西新センターです。

あっという間に11月も終盤にさしかかり、2022年も残り約1か月ですね。

「終わり良ければ全て良し」という言葉があります。皆様の12月が健康で、そして何より笑顔あふれる月になりますように。

 

さて、スプライフ西新センターを利用している方に「未経験ではあるけれど、働いてみたい職種」で企業実習に参加された方がいらっしゃいます。

今回はそんなAさんの実習の様子についてお話しさせていただきます。

 

【もくじ】

1.Aさんのプロフィール

2.実習参加の経緯と流れ

3.実習内容と様子

4.実習の振り返り

5.まとめ

 

1.Aさんのプロフィール

　・50代　女性

　・精神障害

　・就労経験あり(営業と事務補助を経験)

　・令和4年4月にスプライフ利用開始となり、現在は週4日の終日通所をしている。

　・訓練では、パソコンや軽作業、コミュニケーションなど様々な訓練へ参加。

　　また、主治医より勧められた「登録販売者」の資格勉強も訓練中に熱心に取り組んでいる。

　・未経験であるドラックストアでの就労を希望している。

 

2.実習参加の経緯と流れ

Aさんがドラックストアでの就労を目指すようになったきっかけは、「主治医からの勧め」があったからとのことでした。

主治医の先生から「収入面も考えて、登録販売者の資格も目指したら就労に対する意欲にもつながるのではないか。」と助言があり、未経験かつ興味のある職種であるドラックスストアでの就労を視野に入れ、訓練中には仕分け作業と登録販売者の資格勉強にとくに力を入れていました。Aさんも前職の事務補助はデスクワークが多く、周りの機械音や人の話し声の影響で業務に集中できないことがあったため、事務職以外の就労が自分には合っているのではないかと感じていたそうです。就労場所も可能な限り自宅から近い場所で検討したいという希望もあったため、ご自宅の近くにあるドラックスストアを調べ、障害者雇用を検討していただけないかと企業へ連絡をしました。

そんな中で「障害者雇用を検討したいが、その前に本人と会って話がしたい。」とある企業からお話をいただき、まずは実習の前に面談を行うことになりました。人事部の方と面談を行い、その後は実習店舗にて店長との面談と店舗見学を経て実習へ参加することが決まりました。

 

3.実習内容と様子

実習の日程や時間帯は、Aさんのスプライフ通所ペース同様の曜日と時間帯で設定していただき、2週間に渡って全部で8日間の実習を行いました。

業務内容は商品棚の整理や商品補充、清掃業務を中心に行いました。定期的に店長や他の職員の方が「分からないことはありませんか?」と様子を見てくださったため、慣れない環境で緊張した様子のAさんでしたが、安心感のある雰囲気の中で実習に参加できているようでした。スプライフ支援員も実習の初日と中間日、そして最終日の3日間で企業訪問をし、Aさんの実習の様子確認や店長とAさんから業務内容や気になる点等の聞き取りを行いました。

 

4.実習の振り返り

実習最終日には、人事部の方と店長、Aさん、スプライフ支援者の4名で実習の振り返りを行う時間をいただき、実習中の様子や感じたことの共有を行いました。Aさんは「実習を通して、未経験だった職種の環境や業務を実際に体験できたため、自分に合った職種であるかどうかを肌で確かめることができた。また、実習中に従業員の方ともコミュニケーションを取る機会があり、今後ご縁があって就職に繋がった際もより安心感のある入社になると感じた。」と振り返っていました。また、企業の皆様も「実習を行うことで、履歴書だけでは伝わらないご本人の様子や得意なことを感じることができ、業務や店舗の雰囲気が本人へ合っているか確認をすることができた。そのうえで採用を検討できたため企業としても安心感があり、企業と本人のミスマッチを防ぐことができるなと感じた。」と振り返りの言葉をいただきました。

 

5.まとめ

このように「実習」は、ご本人にとっても企業にとっても安心感へつながるものであることが分かりました。さらに、実習を通して実際に経験することやご本人の様子を確認することで、企業と利用者のミスマッチを防ぐことができるのです。

私たち支援員は、利用者の皆さんの持つ力を見極め、就労希望を聞き取りながらご本人に合った就職先の開拓も行っております。「就職する前に企業の見学や実習をしてみたい。」「自分に合った仕事が何なのか分からない。」など、就職に向けた悩みをお持ちの方、まずは気軽にお問い合わせください。

職員一同お待ちしております!