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こんにちは。スプライフ薬院センターです。
今回は、薬院センターで就労に向けた体力がついて体調等も安定し、就職活動の時期に入った利用者さんに取り組んでいただいている実践訓練についてお伝えします。
目次
1.実践訓練とは?
3.訓練内容について
3.利用者の声
4.まとめ
1.実践訓練とは?
実践訓練とは、これから仕事を始める上で求められるスキルや業務内容を想定して、より実践的な作業に取り組んでいただく訓練のことです。仕事の基本である清掃業務のほか、備品管理や丁合、書類の補充等の事務補助業務があり、2名以上のチームで行います。
訓練の目的としては、複数の作業を管理し、計画的に実行する力をつけること、チームで協力し、それぞれが役割を持って取り組むこと、適切な報告・連絡・相談ができるようになることなどがあります。軽作業では1つの作業を個人で行うため、チームワークや業務を管理する力が身に付かないこともあり、グループワークの一環で取り組んでいます。
2.訓練内容について
訓練内容は大きく分けて3つあります。
①スケジュール作成・役割分担
②作業の実施
③作業後の報告・グループ内での共有
まず1つ目は、スケジュール作成です。複数の作業、業務内容を設定しており、業務によっては期日が決まっているものもあるため、どのような順序で行うのか、いつ、誰が実施するのか、確実に遂行するための計画が重要になります。
2つ目に作業の実施です。実際に立てたスケジュールに沿って作業を行います。担当となっている人が行い、その日に万が一作業が行えない場合はグループの別の方に依頼をする、もしくは振替日を決めて作業を行います。
3つ目に作業後の報告・グループ内での共有です。作業後の報告は職員に対してメールで行っています。また、作業が途中までしか終えられなかった等、チーム内で引継ぎが必要な事柄に関しては利用者さん同士で共有するようにしています。
3.利用者の声
実践訓練にペアで取り組んでいただいた2名に感想をうかがいましたので紹介します。
★Aさん
今回実践訓練に参加する中で、私は少し先にこの訓練に取り組んでいたため、先輩役としての役割も持って取り組むことになりました。そのため、この訓練のBさんへの説明も私が担当しました。業務内容をリスト化した資料の作成を行ったり、私がこの業務に取り組む中で得た気付きを共有することでスムーズに業務に取り組めるのではと考えて準備しました。それぞれの得意なことをお互いに見習いながら、わからないことはどんどん質問をしてもらうことで、私自身もより分かりやすい説明を行う為の良い訓練となりました。
また、1日のスケジュールの中で、どのタイミングで業務を行うか等の相談をしたり、どこまで担当した業務が終えられたかを報告しあうことで報連相の訓練にもなり、軽作業とは違う良い経験となりました。
★Bさん
実践訓練に参加してみて、いろんな学びに繋がりました。1つ目が、報連相の大切さです。この訓練はもう1名の訓練生と私の2名で行ったのですが、わからないことを相談したり、引継ぎを確実に行うことでスムーズに業務を行うことができました。2つ目がExcelを実践的に活用したことです。Excelの資格は持っていたのですが、実際に活用したことがなく、今回業務スケジュールカレンダーをExcelで作成してみて、便利だったこととこのように仕事に活きるのだなということが体感できました。
4.まとめ
実務を想定して実践訓練に取り組んでいただく中で、実際にどこまでできるのかということを知る機会になったと思います。また、実践的な訓練であったからこそ、利用者さん自身が「これだけできるのだ!」という自信をつけていただくことにも繋がったのではないかと感じています。
今回は清掃業務と事務補助業務をチームで行った実践訓練を取り上げましたが、利用者さんが講義のある訓練で使用しているテキストの製本も利用者さん同士でチームを作って取り組んでいただいたり、PCが得意な利用者さんにセンター内で使用する薬院センターのイベントの案内POPの作成をしていただいたりもしました!
利用者さんの目標やこれから伸ばしていきたいスキル等に合わせて今後も様々な実践訓練を提案していけたらと考えています。
今回ご紹介した実践訓練、グループワークに興味を持っていただけましたら、ぜひ薬院センターにお問合せください。みなさんが前向きに就労に向けての準備ができるよう、職員一同全力でサポートさせていただきます!!!
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