スプライフBlog
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こんにちは!西新センターです。毎日燃えるように暑い日が続きますね。パリオリンピックも熱戦が続きますが、皆さんの応援している競技や選手はいらっしゃいますか。コロナの制限が開けて2度目の夏です。猛暑の中ですが、楽しんでいきたいですね!
もくじ
1. 事例紹介:Bさんについて
2. 1回目の実習と課題
3. 2度目の実習に向けて
4. Bさんの変化
5. まとめ
1.事例紹介:Bさんについて
さて、今回も企業実習について書いております。前回のブログでは、初めての職場実習を通して、自分に合った仕事を探す利用者Aさんの事例を書きました。
今回は、企業実習に向け、苦手克服に取り組んだBさんの事例をご紹介いたします。Bさんはスプライフを利用する前、小売業で働いていました。退職後、支援を受けながら働くことを決意し、スプライフに通い始めました。封入作業や入力作業、ピッキングなどの作業やエラーチェックなどを得意としています。一方で、変化が生じる作業や感覚的な表現を捉えることはあまり得意ではありません。
2.1回目の実習と課題
春先に、Bさんは某企業に見学に行きました。事務的な軽作業と清掃が主な業務内容です。業務に興味を持ったBさんは、その企業で実習をすることになりました。
1回目の実習で、軽作業は問題なく取り組むことができました。また、所作や挨拶などの礼儀の面でも、企業の方から直接お褒めの言葉をいただけました。一方、清掃は「キレイにするということ」に課題が見つかりました。Bさんは、感覚的に物事を捉えることが苦手なため、キレイがどういう状態なのかイメージしながら作業をすることが難しかったようです。
そこで、清掃の課題はスプライフで訓練を行うので、期間を開けて再び実習をさせてもらえないかお願いすると、快諾していただきました。
3.2度目の実習に向けて
2度目の実習の大きな目的は、Bさんが「キレイ」を感覚的に捉えることができるようになることでした。
どうすればいいか考えた結果、キレイとは何かを知る必要があると思い至りました。そこで、ホームセンターで、実習で掃除するものに近い床マットを購入し、それを使って練習を行うことにしました。
まず、Bさんがどれだけ掃除ができるのかを見るため、汚れに見立てたものを床に撒き「ここをキレイにしてください」とだけ伝えました。
終了の報告を受けて確認をすると、机の足周りや、床板の間に細かいホコリや汚れが残っていました。それらを一緒に確認した後、掃除をし直し、完了したところで「これがキレイという状態です。ここを目指して練習していきましょう」と伝え、共通の目標にしました。
また、なるべくイレギュラーに対応できるように、マットの位置をずらし掃除機をかけにくくしたり、マットの向きを変えてどのように工夫するかを見たうえで助言をしたり、日々内容を変えながら取り組みました。
4.Bさんの変化
練習開始から2週間が経過する頃、Bさんに変化が見えました。
毎日取り組んでいたため、手際が良くなったことはもちろんですが、椅子の足周りの細かいところまで取り残しがないか確認を行い、必要だと思えば手直しができるようになりました。
また、判断が難しいところは「こちらも取ったほうがいいですか?」と質問もできるようになりました。つまり、自分の目で見て、どこまでができていてどこがまだ完了していないかを見分けられるようになったのです。
実習の1週間前には、5回続けてホコリや汚れの残しなしも達成できました。約2か月の練習の末、Bさん自身もキレイにするとはどういうことかを感じ取ることができるようになってきました。また、スキルが向上しただけでなく、日頃の清掃も以前よりもより丁寧に行う様子が見られるようになりました。
5.まとめ
Bさんは苦手なことでも真剣に向き合うことで、できるようになったことが増えました。また、2回の実習を経験したことで、清掃の他に就職に向けてより必要なスキルにも気が付くことができました。現在はさらなる社会的なスキルの向上に向けて、日々努力を続けています。私たち支援員もBさんだけでなく、利用者の皆様の頑張りたい気持ちに本気で応えることで、就職や就労定着に向けて二人三脚で進んでいきたいと思っております。
就職活動に不安はつきものです。もし、1人で就職活動をすることがご不安であれば、西新センターで一緒に頑張りませんか?
当センターは、いつでも見学・体験の対応を行っております。まずはお問い合わせください。お待ちしております。
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