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コミュニケーションに自信がない方、必見!!!
障害者の方の離職理由の上位は「人間関係・コミュニケーション」。
利用者様が困っていることの上位も「コミュニケーション」。
でも大丈夫!苦手なコミュニケーションは実践的訓練で身につけよう!
こんにちは久留米センターです。
さて今回は、皆さんがよく口にする「コミュニケーション」に関しての久留米センターでの取り組みをご紹介したいと思います。
目次
⒈ 職場でのコミュニケーションはどれくらい大事?
⒉ “コミュニケーション”ってなぜ難しいの?
⒊ コミュニケーションスキルを身につける訓練「利用者主体型イベント」
⒋ 最後に
1.職場でのコミュニケーションはどれくらい大事?
職場で求められるコミュニケーションスキルは、その人の評価に大きく影響すると言われています。また、コミュニケーションの仕方によって、その場での居心地の良さ、仕事のしやすさが格段に変わってきます。
常に離職理由の上位にくる「コミュニケーション」ですので、仕事を続けるためには必要不可欠なスキルであることは間違いありません。
2.“コミュニケーション”ってなぜ難しいの?
通所を検討している方や利用者様からも「コミュニケーションが苦手、難しい」という声はよく耳にします。
ではなぜコミュニケーションは難しいのでしょうか。
コミュニケーションの難しさは、様々なスキルを組み合わせて行なう必要があるところにあると思います。「話すのが上手!」、「聞くのが上手!」だけで上手にコミュニケーションがとれるわけではないのです。
コミュニケーションをとるには、①伝える力 ②聴く力 ③読み解く力 ④自己をコントロールする力 など、主にこのようなスキルを駆使する必要があります。いずれかのスキルだけを身につければOK!ということではなく、幅広くスキルを身につけなければならず、これが座学などで簡単に手に入れられるスキルではないところに難しさがあります。
でも、安心してください!!今からでも遅くはありません!実はコミュニケーションスキルは後天的に鍛えられる能力なのです!!
3.コミュニケーションを身につける訓練「利用者主体型イベント」
私たちは、コミュニケーションを身につけるには、「座学+実践」が一番だと考えています。久留米センターでは座学・実践合わせて7種類のコミュニケーション訓練を実施していますが、それとは別に特別訓練として「利用者主体型イベント」を行なっています。
利用者主体型イベントとは、1~3ヶ月程度の期間をかけイベントの企画から実施までを利用者様が主体となって行なうもので、一つのものを作り上げていく過程で利用様同士のコミュニケーションが必須の訓練です。
今回は直近で行なった「運動会」イベントを参考にご紹介します。
①「企画」段階
コミュニケーション訓練の一つ「グループディスカッション」の時間に全利用者様からどのような競技をしたいか意見を出してもらいます。この時間の司会進行や議事録作成は利用者様が行ないます。
様々な意見が出る中で司会者は、それを聞き希望を把握し集約していく力が求められますし、参加者は、自分の意見を伝える力、表現力が必要になります。
今回は20種類弱の競技が挙がったため、時間や場所の制限など様々なことを考慮して競技を絞る作業が必要になります。自分の希望が通らない可能性が非常に高いのですが、ここでは、感情的にならず他の方の意見を聞き入れる力も必要です。
このような場面で他の方の発言の仕方や意見のまとめ方、感情的にならない伝え方を参考にしていると、自ずと話を聴く力、まとめる力、感情のコントロールなどのスキルが自然と身についていきます。
②「計画」段階
最終的に5つの競技に絞られ、ここからは全利用者様が競技ごとに5~6名に分かれてその中からリーダー、サブリーダーを決めて話し合いを進めていきます。
どのようなルールにするのか、点数の付け方、時間配分、ハンデのつけ方などの詳細を約1ヶ月の話し合いを経て決めていきますが、ここでも5~6人の様々な意見があるため、他者の発言を聞き入れる力、読み取る力、汲み取る力、加えてわかりやすく伝える力などが必要になります。ここは全員で協調しながら進める作業です。
意見を集約するリーダー、より良いものにするための意見を出すメンバー、それぞれがそれぞれの役割を果たす中で上手くいくことばかりではありません。上手にコミュニケーションが図れなかった場合には、職員とフィードバックを行ない、どこに原因があったのか、どのような対処が必要か、などを整理して、次の話し合いに備えます。
実際のコミュニケーションの場面でのトライアンドエラーを繰り返し、その中で職員と振り返りや課題の整理をしながらコミュニケーションスキルが磨かれていきます。
③「実施」段階
運動会当日まで、用意周到、万全に万全を期していてもやはりそうそう上手くいかないのが世の常ですね(笑)
当日、大なり小なりありますが、想定外のことが起こります。このときもチームメンバーはすぐに集まって「協議」です。
その時にできる最善をチームみんなで話し合って決定し、参加者全員に伝達します。ここでもやはり、コミュニケーションスキルが要求されます。
チームで動くからこそ、一人のコミュニケーションスキルが重要なのではなく、みんなそれぞれにコミュニケーションスキルが必要なのです。
このようにして、利用者様全員で企画から実施まで行なった「運動会」。
けが人も出ることなく無事、終了することができました。
リーダー5名をはじめ、メンバーの方もこの1ヶ月は様々な場面で、今まで話したことがない方とも話をしたり協議したり、たまには意見の食い違いをすり合わせるなど、幅広いコミュニケーションをとってきました。
利用者様はそれぞれにコミュニケーションにおける得手不得手があります。
今回のような利用者主体のイベントでは、
Ⅰ.コミュニケーションの苦手な部分がなぜ苦手なのか、何が原因なのかをイベントの準備段階(話し合いの場など)で気づく
Ⅱ.職員と振り返りをし、対策・改善策を一緒に検討する
Ⅲ.実際にその対策に取り組んでみて自分に合っているのか確かめる
という段階を経る中でコミュニケーションスキルを身につけていくことができます。
4.最後に
コミュニケーションスキルの重要性、必要性は感じていただけましたか?また、今からでも十分スキルを伸ばせることもわかっていただけましたでしょうか。
苦手だからと諦めるのは早いんです!!
学ぶ機会があり、フィードバックできる環境があり、試行錯誤してもいい場があれば、誰でも、今からでもコミュニケーションスキルを伸ばすことができるんです。
もちろん、就職するため、職場で困らないように、ということでコミュニケーションスキルを伸ばすことは重要ですが、今後生活する中で、どんな場面でも欠かせないのがコミュニケーションです。身につけておいて損はありません!!
今、コミュニケーションに自信がない方、どのようにしてスキルアップして良いのかわからない方、何が正解のコミュニケーションか知りたい方、久留米センターでは訓練や支援を通して、どこの部分でどのようなコミュニケーション上の困難さが出るかなど、その方の特徴や癖を一緒に分析しスキルアップを目指します。ぜひ一度久留米センターまでご連絡ください。
何度でもいいます、安心してください、今からでも遅くありません!
私たちと一緒にコミュニケーションスキルに身につけてみませんか?
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