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S.Aさん・男性・30代の雇用事例 知的障害(知的障害)

就労未経験からの就労

S.Aさん(男性・30代・事務職)

業務内容

資料作成、印刷業務、文書の配付作業、入力作業、押印、シュレッター、事務所の清掃等

障害名

知的障害(知的障害)

  • 知的障害とは

    知的障害とは、知的機能や適応行動に制約があり、発達期に生じるといった特徴により定義され、一般的には、読み書き・計算などの日常生活上での知的行動に支障があります。

通所前の症状・状況

主に自宅で家事手伝いをしながら、他の就労支援センターなどを利用して就労活動を行っていましたが、Aさんご本人が、なかなか一歩を踏み出せずに膠着状態が続いていたため、通所していた支援機関からご紹介という流れになりました。

通所中の状況

得意、不得意分野の選定から実施。

最初の半年は週3回、終日の利用でした。その後少しずつ活動時間を延ばしていき、1年後には週5日通所で安定していました。
スプライフでは、パソコン、ビジネスマナー、SST、軽作業、自己分析、グループディスカッション、運動プログラムなどの訓練を受講。
Aさんご自身が何に向いてるか分からない状態だったので、すべての訓練に積極的に取り組み、得意・不得意を選別していきました。SSTでは徐々に発言も多く見られるようになっていきました。

就労経験がないため、まずは社会に出るための準備から

学校を卒業してから、一度も就労したことがなく、社会に出るための知識・技術・マナーが身に付いていない状態でした。本人に働きたい気持ちはありましたが、自分に何が出来るのか分からずに居たため、集団生活と訓練を通して忍耐力を培い、出来ることを模索しながら、強みの部分を伸ばしていきました。就職活動時は若者サポートステーション、ハローワーク、計画相談、主治医と連携を取りながらマッチングに務めました。
通所開始から1年2カ月経過後に体験的実習に参加されました。内容はスーパーの品出しで、10時~15時の4時間勤務を3日間と1週間の2回行いました。

就業後の様子

ハローワークからの紹介でまずはチャレンジ雇用にトライ。

就職活動を続ける中、ハローワークよりチャレンジ雇用での求人紹介がありました。最大3年の就労実績を積んで新たなステップアップを踏んでいくという雇用形態にAさん本人も興味を持たれましたので、そこに就職を決めました。
就職直後はジョブコーチがAさんに週3回訪問を行って就労状況を確認し、スプライフの方で作業内容で困っていることへの改善策を提案し、一緒に練習に取り組んでいきました。
ジョブコーチとスプライフと企業側とで情報共有・交換を行い、改善の振り返りを定期的に行うことにより、Aさんが職場定着しやすいように支援していきました。

職場環境に恵まれ、今では職場からの評価も高く、次なるステップへ!

就労経験はありませんでしたが、職場環境に恵まれ、Aさんの障害を周囲に理解していただくことができました。また、企業の方でAさんの得意・不得意に合わせて業務の組み合わせを考えていただいたことから、業務効率が少しづつ向上していきました。
現在は職場からの評価も高く、安定しています。
今後も、実績を積み、次に繋がるように更なるスキルの習得を目指して取り組んでいくAさんを支援していきます。

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