case

T.Tさん・男性・30代の雇用事例 精神障害(てんかん)

不得意分野を重点的に訓練

T.Tさん(男性・30代・事務職)

業務内容

システム開発・データ更新

障害名

精神障害(てんかん)

  • てんかんとは

    てんかんは、脳細胞に起きる異常な神経活動のため発作を発症する神経疾患およびその症状です。その症状は、脳の神経細胞に突然発生する電気的な興奮の発生が原因で発生する、いわゆる「けいれん」と呼ばれる発作です。発作の種類は大脳の電気的興奮が発生する場所によりさまざまです。

通所前の症状・状況

てんかん発作が頻繁にあり、自宅療養をしていましたが、服薬調整で発作の頻度が減ったことを機に役所に相談し、就労移行の利用に繋がりました。

通所中の状況

苦手分野の訓練を重点的に。

利用開始当初より、週5日終日利用スタートされました。薬の飲み忘れで一時期は、2か月に1回程度発作が発症することがありましたが、就労開始2か月前より就業時間を想定し、17時近くまで利用されていました。
ビジネスマナー、SST、グループトーク、ことば、軽作業、パソコン、一般常識、レター作成の訓練を受講。
短気な性格で他者とトラブルになることが多かったため、ビジネスマナーのスキル習得を目指し、コミュニケーションの訓練を利用開始当初から終了まで力を入れて取り組んでいきました。事務職希望であったため、PCの資格取得(MOS Excel)と継続してデータ入力訓練も行いました。字を書くことを苦手としていたため、あて名書きや領収書作成等にも積極的に取り組んでいきました。

症状に合わせた勤務時間の設定。

就労先で雇用前実習を行いました。過度なストレスが発作発生の原因であるため、勤務時間を短時間から徐々にフルタイムに移行できるよう、数ヶ月単位で就労時間を伸ばしていきました。

就業後の様子

主治医と連携しての体調管理と自己評価のアップを重点的に実施。

ビジネスマナーの見直しが必要でしたので、コミュニケーション訓練や実習では、特に言葉遣いや態度面を振り返りを中心に評価を行っていきました。
また、薬の飲み忘れや睡眠時間の乱れ等で発作を起こすため、主治医に相談し、服薬管理の重要性を説いてもらうと同時に、センター担当職員からも同様の内容を本人に伝えました。
給与や交通費・勤務時間については心配面があったため、企業側へアプローチして検討して頂きました。また、Tさんは、自分が行っていることに対しての評価が低いと感じていたため、評価表を用いて本人の評価を目に見える形で行っていきました。

長時間勤務を目指し、月に一度面談をしながら支援を続けています。

現在、10時~17時で働いていますが、最終的には、9時~17時までの勤務を目指しています。
また、月に1度、企業側へ訪問を実施。Tさんとはセンターで面談をし、勤務評価を行っています。Aさんが必要と感じた時には、電話で相談があるので、必要に応じて支援を行っていきます。

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