『工夫』と『配慮』

 

こんにちは!博多センターです。

今回は発達障害の方の努力と成長の過程をお伝えしようと思います。

視覚過敏をお持ちの方で、訓練当初は照明やパソコンのディスプレイが眩しく、明朝体のフォントが目に刺さるという訴えがありました。

そのためまず一緒に、『自分でできる妥協点』を探りました。

・サングラスをかけてみる。
・パソコンのディスプレイを一番暗くする。
・黒い色目のクリアファイルに書類を挟んでみる。

すると1時間くらいは作業が出来るようになりました。

ですが、集中すると疲労により効率が悪くなったので、次は『お願いをする妥協点』を探ってみました。

・1時間ごとに5~10分程度の休憩を取り、アイピロー等で目を休める。
・指示書をゴシック体のものにしてもらう。

今度は2時間以上の作業でも継続して出来るようになったので、思い切って企業実習にチャレンジしました。

企業なので、『配慮が可能なこと、不可能なこと』があります。

そこでまた一緒に『妥協点』を探ります!

・黒のクリアファイルをディスプレイに貼らせてもらう。
・指示書は黒のクリアファイルを使えばどんなフォントでも問題ない。

こうして工夫次第で出来ることが増えていき、配慮をお願いすることで体調を崩すこともなく無事実習を終えました。

今後も、企業のご理解を頂きつつ、ご本人の創意工夫を支援して、一緒に走り続けます!