こんにちは、スプライフ博多センターです。
今回は、老人介護施設へ企業実習に行かれた利用者Aさん(50代男性)のお話をいたします。
Aさんは倉庫内作業か介護施設への就労を目標にかかげていましたが、どちらも就労経験がありません。
Aさんの課題は、焦りの気持ちから落ち着きが無くなったり、いつも出来ているビジネスマナーが出来なくなってしまったりすることでした。
約8ヶ月の訓練で作業能力向上や課題改善、応募書類の作成を頑張ってきましたが、未経験の職場環境にマッチングするのか、自身の課題を改善できるのか、それを想像だけで決めるのは大変難しいですよね。
なので、Aさんに「企業実習をして、自分に合うか合わないか試してみましょう」とまずは老人介護施設での実習を提案しました。
主な業務は食堂や廊下の共有スペースの掃除、昼食時の配膳の手伝いでした。
加えて、企業さんから「入居者さんからは職員なのか、実習生か見分けはつかないので、入居者さんに話しかけられたら、その方の対応を他の職員に引き継ぎをしてください」とお願いされました。
Aさんは “介護施設の職員としての振る舞い”の心掛けを持ち、額から汗を流しながら作業を一生懸命行い、2週間の実習に取り組まれました。
その結果、「Aさんがこの施設で働いてくれたら助かる」と言っていただけました。
Aさん自身も、経験のなかった介護施設での実習を無事終わらせられたことで、介護施設への就労が単なる想像から、具体的な像になってきました。
実習先では、仕事の段取りが決まっていることもあり、課題だった焦りからの行動変化も出ることもなく、業務に集中できたようです。
これからは「長く仕事を続けていくにはどうしたらよいか?」を一緒に考えていきます。
今後の結果は、またいつかご報告できればと思います!
