Voice of the person who got a job

Voice 07
大手グループ企業に 入社して2年半。社会人生活を順調にリスタート!
Kさん 精神障害 (うつ病・対人恐怖症・不眠症) 勤労先:富士通コミュニケーションサービス株式会社 北九州サポートセンター
富士通コミュニケーションサービス株式会社 北九州サポートセンター
企業名
富士通コミュニケーションサービス株式会社
創立
創立:1994年12月
従業員数
4,150名

国内外で最先端のテクノロジーを提供し続けている富士通のグループ企業として、製品のカスタマーサポートやICTシステム運用などのITサービスを行っています。当社のビジョン、価値の一つである「Respect(自分を取り巻く人々に対するリスペクトマインド)」に基づき 、障害者雇用をはじめとするダイバーシティ推進にも積極的。全国12拠点で約60名の障害者が在籍しており、事務、システム、コンタクトセンターなど様々な部署で活躍しています。

Kさんの業務内容
社員証の管理
社員証の新規および再発行作業
社内報業務
社内配布物の印刷や発送準備
事務作業
マニュアルやテキスト資料等の印刷、書類整理など
事務サービスセンターにて、社内配布物や社員証・書類の管理を担当。現場では、その日やるべき仕事と優先順位がボードに書かれ、一目でわかるようになっています。そんな職場環境と、本人の努力により、作業のスピード・正確性は入社後着実に向上。勤続2年半が経ち、任される業務の幅も徐々に広がってきています。

病院で見た1冊のパンフレットが
人生を大きく変えてくれた

今から3年ほど前、私は40歳を前にそろそろ社会復帰しなければという想いと、精神の障害者雇用は難しいのではないかという不安で頭がいっぱいでした。そんな時、通院していた病院で見かけたのが、スプライフのパンフレット。ちょうど黒崎センターができたばかりの頃でした。
当時はまだ新しいセンターだったため、詳しい情報はわかりませんでしたし、対人関係が苦手な自分が、他の利用者さんと馴染めるのかという不安もありました。それでも勇気を出して行ってみると、職員の方々がとてもあたたかい人ばかりで、ここなら自分も通えると確信したんです。職員の方々や、同じような障害を持つ利用者さんと出会い、自分の障害に共感してもらえた時は、本当に安心しました。

就職を目指して、まずは体調や精神面を安定させるため、週5日通うことを目標にしました。また、苦手だったコミュニケーションの能力向上のため、朝礼やレクリエーションなどでも、機会があれば積極的に発言。ソーシャルスキルトレーニング(SST)と言われる訓練や、グループディスカッションも、非常に役立ちました。
職員の方々に支えていただきながら就職活動をする中で、私が一番嬉しかったのは、履歴書に書ける資格が取得できた時!おかげさまで今は希望していた企業に採用され、事務の仕事をしています。社会人として新たに再スタートを切れて、とてもうれしかったです。

仲間からの信頼、仕事のやりがい…
すべてが自分を成長させてくれる

仕事を始めてからは、体調を整えるため、就職活動の時以上に規則正しい生活を心がけています。大手グループ企業で、ダイバーシティ推進に積極的な会社ということもありますが、入社前は、上手くコミュニケーションがとれるか不安でしたが、業務を 通じて職場の人と話すことをきっかけに緊張が和らいできました。リーダーや上司が定期的に面談をして体調を気遣ってくれるなど、とても恵まれた環境を用意してくれています。

すでに入社して2年半が経ちますが、いまだにまわりの先輩たちのビジネススキルの高さには驚きます。社員はみんな自分の仕事にプライドを持ち、向上心を持って取り組んでいます。そんな人たちに必要とされ、期待されるのは嬉しいことです。その期待に応えたいと、効率性を意識して仕事をするようになりました。今では、作業スピードもずいぶん早くなり、ミスも少なくなり、自分なりに成長を実感しています。
  
  

一歩踏み出す勇気があれば
がんばる姿は必ず誰かが見てくれています

以前の私は自己肯定感が低く、自分ができることや得意なことからは目を背け、できないことばかりに目を向けては、自分を責めて深く落ち込んでいました。でも今は、がんばっている自分を素直に認めることができ、自己評価が高まっているのを感じます。こうした心境の変化も、仕事を通じて自己実現ができているおかげだと思います。

社会の一員として働き、人の役に立つことは素晴らしいことです。今悩んでいる人たちも、ぜひ一歩踏み出して、何事にも一生懸命に取り組んでみてください。がんばる姿は必ず誰かが見て、評価してくれます。就職活動も、そこで長く働き続けることも、困難はたくさんありますが、どんな些細なこともスプライフの職員に相談してみてください。必ず親身になって支えてくれるはずです。