受け入れ企業インタビュー
国内外で最先端のテクノロジーを提供し続けている富士通のグループ企業として、製品のカスタマーサポートやICTシステム運用などのITサービスを行っています。当社のビジョン、価値の一つである「Respect(自分を取り巻く人々に対するリスペクトマインド)」に基づき 、障害者雇用をはじめとするダイバーシティ推進にも積極的。全国12拠点で約60名の障害者が在籍しており、事務、システム、コンタクトセンターなど様々な部署で活躍しています。
- 企業名
- 富士通コミュニケーションサービス株式会社
- 創立
- 1994年12月
- 従業員数
- 4,150名
- 事業内容
- 「コンタクトセンター」および「ITサポート」のアウトソーシングサービス
ダイバーシティ推進室と協力し、
現場と会社、両輪から成長をサポート
もともと当社は障害者雇用に積極的で、ここ北九州サポートセンターだけでも25名の障害者が在籍しています。年に一度は担当者や管理職が集まって障害者雇用について考えるワークショップを開催し、社員の障害者職業生活相談員の資格取得も支援するなど、会社をあげてバックアップ!2014年にはダイバーシティ推進室が設立され、障害者のみならず多様な人材の雇用と成長を支援しています。
こうした取り組みがあるからこそ、現場での受け入れもスムーズで、本人もまわりも気兼ねなく働けるよう様々な工夫を凝らしています。たとえば、スプライフから雇用したKさんが所属する事務サービスセンターでは、その日やるべき仕事をボードに書き出して可視化。タスクごとに「特急」「快速」「普通」など電車の名前がついており、優先順位が一目でわかります。また私と現場のリーダーで定期的に面談も行っています。
「いずれはフルタイム勤務に」
目標に向けて前進していく姿に感動!
事務サービスセンターは、社内総務のような役割を担っています。Kさんには社内配布物の印刷や発送、社員4,150名の社員証の新規発行や再発行を任せています。はじめのうちは印刷物の部数を間違えてしまうこともありましたが、10部ずつの束にして並べるなど、自分なりに工夫をして今ではノーミスに。社内報の封入もはじめは全部で14時間ほどかかっていましたが、今では約2割削減の11時間半で終わらせています。
事務の仕事には納期と正確性が求められますが、彼はその両方にコミットしてくれています。勤務時間も最初は無理なく11~15時の4時間勤務でスタートしたのですが、10時半、10時と少しずつ出勤時間をスライドして、今では10~15時の5時間勤務になりました。いずれはみんなと同じようにフルタイムで働きたいと、無遅刻・無欠勤でがんばっています。入社してまだ2年半ですが、そのがんばりと成長ぶりに、まわりの社員も驚いています。様々な制約がある中でも生産性を上げようとする姿が、周囲のモチベーションを上げてくれますし、Kさんのボードを見て、業務量が多い日は他の社員が声をかけ、手分けする姿もよく見かけます。団結力と助け合いの精神が醸成され、職場全体のチームワークや効率性も高まりました。
障害者雇用をはじめとするダイバーシティの推進は、CSRの観点から考えても企業にとって大切な取り組みです。こうした社会的責任をきちんと果たしている企業であるということは、社員全員のロイヤリティにつながります。これは障害者雇用のみならず、すべての人材採用に言えることですが、大切なのは人材がいかに定着し、長く安定して働けるかということ。当社は、そのための支援は惜しみません。Kさんの成長は、まわりの社員にもいい刺激になっているようですし、今後も本人の希望を尊重しながら、活躍の場を広げていってほしいですね。