Interview with host company

Interview 04
仕事の正確さは社内でも大好評!セレモニーを舞台裏から支えてくれる存在
愛グループ 株式会社日本セレモニー サービス業

人生の中で最も特別な瞬間をお手伝い。冠婚葬祭業界のリーディングカンパニー。
愛グループとして、冠婚葬祭事業を全国で展開しています。「生きる、お葬式」のCMの典礼会館は186施設、「ファイブスターウエディング」のキャッチコピーの結婚式場は38施設あります。その他に、ホテルやレストラン、仏具・仏壇店、介護施設、本社や支社・支店、流通センターなどを合わせると431もの施設があり、グループの従業員はパートを含め約4,800名という規模です。

愛グループ 株式会社日本セレモニー
企業名
愛グループ
創立
1972年6月14日
従業員数
4,802名(パート含む・グループ全体)
事業内容
冠婚葬祭施行に関する業務
御社の障害者雇用の状況は?

10数年の時間をかけて整えた体制
約50名の人財が、様々なセクションで活躍中

私が新卒で入社した12~13年前にはすでに障害者雇用を行っていました。ただ、当時はまだ数は少なく、本格的になったのは10年ほど前から。最初のころはスプライフのような支援者も通していなかったので、人財開発部と障害者スタッフで面談を重ねながら、少しずつ体制を整えていきました。
今では、日本セレモニーだけで46名、愛グループ全体だと約70名、精神、知的、身体など、さまざまな障害の方が勤務しています。

当然のことですが、葬祭や婚礼は、お客様の前に立つスタッフだけで成り立つものではありません。料理や装花、設備保全など、様々な仕事があって、ご満足いただけるセレモニーが実現するのです。障害者スタッフの方々は各地のセレモニー施設で、生花や調理、清掃など、さまざまな場所で活躍しています。社内には多彩なセクションがありますから、できる限り無理なく長く働いてもらえるよう、配属先は本人の希望や適性を考慮して決定しています。

障害者スタッフばかりの部署とは?

社内のあらゆることを助けるお役立ち部署。
仕事の正確さには定評があります!

本社にある就業支援室では、障害者の方ばかり13名が勤務しています。ここで行うのは、迅速性より正確性が求められる仕事。シビアな納期があるわけではありませんが、必ずしなければならない業務というのは、どこの会社でもあると思います。そういう仕事を集めてひとつの部署にすれば、会社全体の業務効率化につながるのではという発想から生まれました。
当社の会員数は現在90万組で、毎日増えていく会員情報の整理は大きな課題でした。その手書き申込書をスキャンしてリネームして、データで整理する業務をメインに担っています。

それ以外にも、会員様への郵便物の発送やシュレッダー作業、高度なものでは業務マニュアルの作成も依頼されます。内容をヒアリングして、その構成やレイアウトを考え、印刷データまで作ります。100ページ以上にも及びますから、本格的で高いPCスキルがなければできないことです。今では「就業支援室の仕事は正確」という評価が社内に広まり、さまざまな部署から仕事を依頼されています。

スプライフから入社したAさんも就業支援室に在籍しています。当初は自己開示が苦手で浮き沈みがあったのですが、2年たった現在、自分の体調をきちんと把握して申告し、かつ率先して仕事を仕切ってくれるように!その素晴らしい成長に、私や他のスタッフも目を見張るほどです。
将来的には、就業支援室を日本各地に作りたいと考えています。そこで働く障害者スタッフが、他の部署から「うちの部署に来て欲しい」と引き抜かれて、次のステップで活躍するようになることが夢ですね。実はすでに、スカウトが来ているスタッフもいるんです。

ひとことVOICE Voice from person in charge
愛グループ 株式会社日本セレモニー 人財開発部 労務管理課 押村 隆男(おしむら たかお)

障害者雇用について、社内外から質問を受けることもあるのですが、私は障害の有無に関わらず企業と人をつなぐのは「誠実さ」だと思います。実際に私の下では13人もの方が働いていますが、「配慮しなければ」と過剰に思うことはありません。たとえば、健常者にでも、座っている人にはしゃがんで話しかけますよね。それくらいの普通の配慮ができれば充分だと思います。そして障害者の方は、通院回数や苦手なことなど正直に話してくれて、真面目に仕事に取り組んでくれれば大丈夫です。嘘をつかずに真面目で素直であれば、企業はそういう人財を求めています。