Interview with host company

Interview 07
血液という「命」を速やかに安全に運ぶ輸送。 医療現場を支えるドライバーたち
久留米運送株式会社 久留米アルカディア事業所 運送業

九州を中心に全国に約70ヶ所の営業所や流通センターがあり、企業間や個人のお客様のお荷物を輸送しています。この久留米アルカディア事業所は少し特殊で、1番メインとなっているのは医療用血液の輸送です。すぐ近くにある日本赤十字社の九州血液センターは、九州の血液を一手に担っているところ。九州血液センターで調整された血液を九州各県の血液センターに運び、また各県の血液センターに集まった献血血液を集荷して、九州血液センターへ運びます。これが各血液センターごとに、毎日2~3往復あります。1度の輸送で数百人分の献血血液を運びますし、6時間以内に九州血液センターに運ばないとその血液が使えなくなるなど、厳格な決まりがあり、高い安全性が求められる輸送です。

久留米運送株式会社 久留米アルカディア事業所
企業名
久留米運送株式会社
創立
1951年7月
従業員数
1,755人
事業内容
一般貨物自動車運送事業、特別積合せ貨物運送業、利用運送事業、産業廃棄物収集運搬業、倉庫事業、自動車整備事業、損害保険代理業
御社の障害者雇用の状況は?

それぞれの適性にあった業務を担当
入社後に障害者になっても働き続けられる会社

在籍している拠点が分かれてはいますが、会社全体としては40名ほど勤務していますね。入社時に健常でも途中で障害をもつ方もいますし、そういった方が退社せずにすむよう、割と早い時期から障害者の方が働く風土はあったと思います。全体的には心の障害の方が多いですね。清掃、台車を使った荷物運び、事務など、その方の適性に合った仕事に就いていますよ。これからも障害者雇用は全社的に進めていく予定です。

スプライフから雇用した方の様子は?

任せたことで飛躍的に成長!
今ではなくてはならない存在に

3年前に入社したYさんは、精神的にパニックになりやすい障害をもっています。私がこの事業所に赴任した際、前任の所長から聞いてはいたのですが、どう接したらいいのかわからなくて、スプライフの担当の方に相談をしました。返ってきた答えは「普通に接して大丈夫ですよ!」と。それを聞いて、彼の仕事を増やしてみることにしました。

最初のころの主な仕事は清掃でしたが、時間を持て余している感じだったので、まずは電話対応を任せてみました。他の営業所と違って、ここはかかってくる電話のパターンが決まっているから、できるんじゃないかなと思ったんです。

あと、Yさんはパソコンにとても強くて、Word、Excel、Accessなどマイクロソフトオフィスのスペシャリスト資格を複数取得しているんです。パソコン仕事は私より断然上のレベルですよ!気づいたら運送業の運行管理者の資格まで取得していて、本当に驚かされます。もともと暇が嫌いで、何かをやり始めると周りが見えなくなるくらい夢中になるタイプみたいで、それが仕事に良い方向で活かされています。

今ではかなりの仕事を任されていて、事業所に彼を一人きりにしても大丈夫ですし、彼なしではこの事業所は回らないほどです。他のスタッフとのコミュニケーションも良好ですし、ここまで頼りがいのある存在になってくれるとは!ゆくゆくは、全体の8割程度の仕事、会社全体の仕事も担えるようになって、正社員になってくれたらいいなぁと期待しています。

ひとことVOICE Voice from person in charge
久留米アルカディア事業所 所長 草場 慶多(くさば けいた)

自社だけではハードルが高い障害者雇用も、支援者に頼ることでスムーズに解決。
スプライフのような支援者を通すことで、安心でスムーズな雇用ができると思います。スプライフは本当にしっかりと研修・教育してから障害者の方を送り出されるので、私たち雇用主側はある意味とても楽です。就労が始まってからも何かと相談に乗ってくれますし、雇用した方へのフォローもしてくれる。企業側にとっても、障害のある方にとっても、心強いサポーターですから、ぜひ頼ってみることをおすすめします。