受け入れ企業インタビュー
「お、ねだん以上。」のCMのホームファニシングストアで、家具をはじめ、寝具やカーテンなどのホームファッションの販売を行っています。1967年に北海道の小さな家具店から始まって、2018年現在、国内外に546店舗、売上高は5,720億円となりました。2010年に持株会社制に変更し、「株式会社ニトリホールディングス」が誕生しました。グループ内で商品の企画、海外での原材料の仕入れから生産、輸入、店舗での販売、配送までを行えるのは、業界的にも珍しいと思います。『株式会社ニトリ』では、その中で最もお客様と接する中心業務である、店舗運営を担っています。
- 企業名
- 株式会社ニトリ
- 創立
- 1967年12月
- 従業員数
- 3,799人(2018年2月期)
- 事業内容
- 家具・インテリア用品(ホームファニシング商品)の企画・販売、新築住宅のコーディネート、海外輸入品・海外開発商品の販売事業
障害者スタッフがいることが当たり前
採用も勤務も、特別なことは行っていません
約330名の障害者スタッフが勤務しています。小規模な店舗ではいないこともありますが、1店舗あたりだいたい1~2名の障害者の方がいますし、本社勤務の方もいます。私も入社してから数店舗移動がありましたが、どこの店舗にも当たり前に障害者スタッフが働いていて、それが普通といった感じです。特殊なことではないんです。
積極的に採用するという本社の方針はありますが、実際の採用に関しては、すべて店舗に一任されています。店舗のスタッフとしてみんなと一緒に働いていけるか、できることや苦手なことは何なのか、しっかり面接でお聞きした上で採用しています。採用過程としては、健常者を採用するのとほとんど同じだと思いますよ。
『ニトリ』はこれからも歩みを止めず、2022年には1,000店舗、2032年には3,000店舗というビジョンを掲げています。そのためには、まだまだたくさんのスタッフの力が必要です。健常者、障害者だけではなく、性別や国籍、既婚未婚などに捉われず、一人ひとりの能力を活かせる企業でなければなりません。障害者スタッフもみんなと変わらず、大事な仲間です。
苦手なことも少しずつできるように
安心して仕事を任せられるほどに成長
26歳のUさんはスプライフで9ヶ月の研修を経て入社して、すでに1年9ヶ月がたちました。バックヤード業務を中心に清掃や品出しなどを行っています。スプライフの担当の方によると、前職は接客業でうまくいかず、傷ついてスプライフの門を叩いて来られたそうですが、店舗ではどうしてもお客様に売場の場所を尋ねられたりすることがあります。そんな時も、しっかりとした対応を行ってくれていますよ。
ここで勤務する間に、だいぶ接客にも慣れてきたのではないでしょうか。全スタッフがインカムをつけていますから、わからない時や困った時にいつでも誰かを呼べることも、安心感につながっているのかもしれませんね。同じ仕事をしているスタッフがもう1名いますが、そのスタッフが休みの時でも安心して任せることができますよ。
障害を持った方は、働く意欲がとても高く、素直な方が多いです。接客があるこういった業態でも、活躍されている方がたくさんいますから、「仕事がしたい」という思いがあるなら、どうか一歩踏み出してチャレンジしてもらいたいですね。会社としては、障害者・健常者問わず、採用した方が長く楽しくイキイキ働いてくれることが何よりです。障害者スタッフへの教え方は、1人1人違います。スタッフ全員でコミュニケーションをとって、それぞれの個性を把握することが必要です。障害者雇用は、周りのスタッフにとっても成長の機会を与えてもらっているのだと考えています。