スプライフBlog
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こんにちは、スプライフ博多センターです。
暑い日、寝苦しい夜が続きますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
さて今回は、「ひきこもり」から第一歩を踏み出し、就職された方のお話しをしたいと思います。
【もくじ】
1.ひきこもりの現状
ひきこもりとは6ヶ月以上、学校や仕事等の社会参加を回避している状態にあることをいいます。
ひきこもりをおこす要因として1つ目に、傷つきやすさ・自信のなさ。2つ目に、自責・あせり・いらだち。3つ目に、周囲への不信感・過敏さ。4つ目に、助けを求めたいけどためらう気持ちがあると言われています。
かつて、ひきこもりは青少年の問題だと思われてきました。しかし、現代では40歳以上のひきこもりが増加し、ひきこもりの高齢化が進んでいるといわれています。ひきこもりの方の中には、社会復帰したい気持ちと上記の気持ちどちらもあって、苦しんでいる方も多くいます。今回はそんな方の事例をお話しします。
2.通所のきっかけ
40代、男性のAさんは、上司と良好な人間関係を続ける事ができず、うつ状態に陥り、長年勤めていた仕事を退職しました。その後2年間、自宅にひきこもる生活が続き、心配したお母様より、スプライフへ問い合わせがありました。お母様の話によると、毎日外出することもなく、テレビを見て過ごしていたそうです。
働くことに対しての恐怖心、不安感を募らせているようでした。仕事で傷ついたことにより、就労に対し恐怖感が芽生えたようです。また、働かないことからの後ろめたさや恥ずかしさで、友人に会う機会も避けていたようです。そのような思いから、ひきこもりの期間が長くなってしまいました。
初回の面談で、お母様は自分が年を取り、息子をこのまま一人にしておくと不安であると話されていました。現状を打破して欲しい、どうにか立ち直ってほしい、体調を壊さず社会復帰して欲しいという願いがありました。
3.訓練を開始して、変わり始めた思い
訓練開始までに医療にかかり、今の自分の状態、心境を見つめ直す提案を行いました。
通所当初は、新しい環境での活動への戸惑いがあり、前向きに訓練に取り組む事ができませんでした。しかし、通所を重ね他利用者の頑張りに刺激を受けたことで、訓練への姿勢に前向きさが見られました。また、他利用者との交流も少しずつ見られるようになり、手伝いを申し出るなど職員にも少しずつ心を開いていかれました。
本人に社会復帰に向けて、自分のできることを知ってもらう支援が必要と感じ、事業所内でコミュニケーション訓練や軽作業、ビジネスマナー等を受講してもらい、自信をつけていきました。また、企業見学や実習にも参加されました。元々、真面目なAさんは企業からの評価が高く、実習後に「一緒に働きましょう」と採用のお声がかかりました。
4.一歩を踏み出して
現在のAさんのお仕事は、前職と同じ清掃業です。前職では辛い経験がありましたが、実習の段階で本人の人となりや障害についての理解をいただけたことで、無理なく働けています。現在の上司からは、丁寧な作業と周囲への気配りができていると評価をいただいています。
私たち職員は一人一人に寄り添った支援を心掛けております。
安心して長く働き続けるために、一歩を踏み出す先を提案し、寄り添ってまいります。
その一歩をどこに踏み出すか迷っている方、見学やご利用のご相談をお待ちしています。
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