スプライフBlog
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こんにちは、スプライフ博多センターです。
一段と肌寒くなり、温かい食べ物が恋しい季節になりましたね。
博多センターでは日ごろから様々な訓練をご準備していますが、今日はその中でもちょっと変わった「集団軽作業」というものをご紹介したいと思います。
それでは、一緒に見てみましょう。
【もくじ】
1.訓練を始めたきっかけ
2.さあ、集団軽作業をやってみましょう!
3.一人だけでは学べないこともある・・・?
1.訓練を始めたきっかけ
スプライフでは毎日「軽作業」という訓練を行っています。作業は細かく手先を使って組み立てるものから部品を仕分けるもの、パソコンでデータを入力していくものなど多岐に渡ります。この作業はあくまで個人で行うものがほとんどで、技術向上に大きく役立ちます。
しかし、考えてみてください。仕事は果たして一人で行うものばかりでしょうか・・・?業務内容にもよるでしょうが、工程を分け、リレーのように協力して作業するものもあります。そこで私達は考えました。「実務のように連帯感を体験できるよう、チームで軽作業をやってみるのはどうだろう?」そんな案が出てきたのです。
2.さあ、集団軽作業をやってみましょう!
博多センターでは、毎週土曜日の1限目に行うことにしました。
「集団軽作業って何だろう?興味があります!」「普段の軽作業はやったことあるけれど、集団での作業は苦手・・・是非チャレンジしてみたいです」など、皆さん興味津々。やる気に溢れるお声をいただきました。
初回は10名の方々が参加されたため、2チームに別れて作業を行いました。
作業は「製本づくり」です。主に事務職で契約書など重要な書類を作成する業務ですね。
手順は次の5工程です。
- 紙束から1冊ずつに仕分ける
- ホッチキスで2か所留める
- 製本テープをハサミで切る、貼る
- 割り印を裏表に押す
- 全体のチェック(乱丁、製本テープや押印にズレ・シワが無いかなど)
ちょうど1チーム5名体制でチームを組み、1工程ずつ担当決めをして作業開始!
ちなみに、連帯感を意識していただくために声掛けや確認事項は職員からほとんどしないようにしました。ここは自己判断でいいのか、誰かに尋ねた方がいいのか、そして誰が職員に結果報告するのか・・・全て皆さんに決めてもらいました。
最初の数分は、黙々と全員が自分の役割をこなそうと必死・・・しかし、途中で誰かがこう仰いました。「手順の流れに沿って座りませんか?」それまでバラバラに座っていた皆さんがはっと気づいた瞬間でした。
それからは、印鑑の押し方のコツを教え合ったり、製本テープの貼り方を一緒に考えてみたりと、様々な方法を駆使して取り組まれていました。中には見本が欲しいですとのお声もあり、私たちも「なるほど!」と感じた部分もありました。
3.一人だけでは学べないこともある・・・?
無事に作業が終了し、残りの時間はチームごとに振り返りの時間を設けました。作業の説明を受けてからのチーム編成、作業効率はどうだったかなど、感想を伺いました。
「最初にお互い名前を名乗っていれば指示を出しやすかったり、話しやすい雰囲気ができたりしたかも」
「分からないと気付いた時点で職員に尋ねに行くべきだったと思う」
「普段押印は失敗したことが無かったけれど、アドバイスをもらいながらできた。割り印はなかなか難しいと感じた」
「作業が目の前に溜まっていくのを見ると、焦りが出てしまった」
「ミスを今言っていいのかな?と遠慮しがちになっていた」
「やり方を他の方へ教えてあげることができた」などなど・・・。
コミュニケーションの準備不足や、チームという目線だからこそ分かる相談や情報共有の大切さ。皆さん、色んな気づきを得ることができたようでした。また、日ごろ誰かにアドバイスをしたり、自分のテクニックや思いを伝えたりすることは少ない方々も、この訓練中、自主的に動かれていたのがとても印象的でした。
いつもと違う雰囲気での訓練でしたが、連帯感を体験できたのではと感じています。今後も製本づくり以外に様々な作業を提案しながら、実際の仕事に役立つコミュニケーションや、チームで動くことの大切さを身に付けていただきたいと思いました。
誰かと一緒に仕事をする練習をしたい、職場に馴染めるか心配な方、スプライフの取り組みに興味を持っていただけたら、まずはお問い合わせください。
ご連絡、お待ちしています。
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