スプライフBlog
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こんにちは、黒崎センターです。
冬ですね。個人的には鍋が恋しい季節になりました。
今回は、本利用開始時に昼夜逆転の生活を送っていた男性のお話です。就職までの18カ月間の奮闘記をご紹介します。
【もくじ】
1.Tさんのプロフィール
20代、男性。
20代前半に外的ストレスによりうつ病を発症。
就労経験は学生時にしていたアルバイトのみ。
趣味は読書・音楽鑑賞(幼少期はピアノをやっていたという話も聞きました、それも結構な腕前とも)、ゲームで知り合った友人とのやり取り。
その友人とのやり取りがだいたい深夜になっている為、昼夜逆転の生活になってしまっていました。
だいたい深夜2時~3時...遅い時は4時頃に就寝。翌日正午以降に目を覚まし、活動を始めることがほとんどでした。その為、ご両親との生活リズムが正反対となり会話する事もほぼなくなっていたとのことでした。
しかし、いつの世でも親心というものはあるもので、Tさんの将来のことを考えて口酸っぱく働くことを言ってきていたそうです。そこで一念発起したTさん、ご自分で色々と調べて就労移行支援に辿り着き、スプライフにお問合せいただきました。
2.面談から本利用開始まで
ちょうど2年前の12月に、クリニックに置いてあったリーフレットを見て電話をしてくれました。とても緊張されていたことと思います。翌日にはセンターに来所していただき、面談を行いました。
体験利用は年末が近づいてきた頃でした。当時Tさんの生活は昼夜逆転していました。その為、体験当初は週1日午後の1コマだけといった感じでした。体験時にも本人と面談を行い、生活面等の状況を把握・課題の確認をしていきました。
令和2年4月に本利用開始となり、目標の設定と課題整理の手順・方法について話を詰めていきました。
3.課題の確認と整理
次の2点をTさんの最初の課題として目標設定しました。
①日中活動できる日数を増やす。
②昼夜逆転の生活を正常化し、午前中から活動できるようになる。
①は、通所時に体調確認を行いながら、慣れてきたら日数を1日ずつ増やしていきました。この件については基本的に何曜日に増やすのかは、できるだけ本人に任せていました。それは、こちらから曜日を指定するのではなく、本人の意思を尊重したいと考えたからです。
②に関しても、本人の意思にできるだけ沿う形をとり、「週〇日通所のうち△日午前通所を行う」ことから本人と話し合い決めていきました。
この2点については、「在宅訓練」を有効的に利用することができました。通所と在宅訓練をうまく併用することで「週1日以上の日中活動を行う」事と「午前に活動する」という事のきっかけ作りができました。そのおかげでTさんは在宅訓練を含め、週4日以上の日中活動を行う事ができるようになり、週3日以上の午前からの活動ができるようになりました。ここまで来るのにさほど時間はかかりませんでした。
通所リズムに関しては本人にお任せしていました。ただそれは、「いつから」「いつまでに」といった目標の時期が、私が考えていた時期とほぼ同じであったので任せていた、というのが事実です。
4.就職活動
通所を始めて12か月目には週5日午前からの通所ができるまでになっていました。
そして就職活動を始めましたが、就労経験がないがゆえに苦労する事もしばしば。一番はビジナスマナーの習得でした。特に報連相に関しては、タイミングや伝え方がよく分かっていなかったという事があり、聞かれない限り答えないという事がありました。その為、《まずは、ありのままを伝える》→《必要な内容(情報)を残す》→《より良い伝え方を考える》ことを、順を追って行いました。そうする事で少しずつですが報連相が上達していきました。
元来パソコンのスキルはずば抜けていたTさんですが、ご本人の希望やスキルに合った求人があり、実習や面接を経て就職決定となりました。就職してまだ日が浅いので、本当の意味でまさに『これから!!』と言ったところですが、Tさんにとっての船出はとてつもなく大きな船出となった事でしょう。
5.まとめ(その後)
就職して、はや数ヶ月が経ちましたが、これからが正念場。仕事を長く続けていただけることがスプライフの職員としては一番うれしい事です。今後半年、1年、1年半、2年…と続けていってくれることでしょう。
ここで、スプライフに通所を始めてから就職するまでの期間についてですが、今回お伝えした方は1年半でした。早い方で就職が決まるのが半年~1年未満です。じっくりと準備期間を設ける方でもだいたい1年から1年半程度で決まる方がほとんどです。
ごく稀に3ヶ月という異例の速さで就職を決める方もいらっしゃいますが...本当にごく稀です。
懇切丁寧に対応させていただきますので、まずは一度センターにご相談ください。職員一同心よりお待ちしております。
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