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こんにちは。久留米センターです。
新しい年を迎え、皆様はいかがお過ごしですか?
久留米センターは今年も明るく元気に利用者さんと一緒に過ごしていきたいと思います。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
久留米センターでは2020年に20名、2021年は25名の就職者が出ました。
コロナ渦にもかかわらず、それ以前よりも多くの就職者が出るといううれしい結果が出ており、これは『利用者さんの頑張り』、そして『企業様のご理解・ご協力の賜物』だと思っております。
さて今回は、久留米センターがお世話になっている企業の方とのやり取りで見えてきた、『就職・就労に本当に必要なもの』に関して少しお話したいと思います。
【もくじ】
1.障害を持ちながら「一般就労する」ということ
久留米センターから就職する方の9割以上の方が、障がいの事を企業に伝えた上で就職しています。いわゆる「オープンでの就職」となります。オープンで就職するという事は企業へ特性をお伝えすることでその方をご理解いただき、且つ、必要な配慮をお願いできるという事です。そのため、ご本人は安心して仕事ができます。
病気・障害と付き合いながら仕事をするという事は、本当に大変な事です。
体調に波があったり、どうしても環境に慣れにくかったり、頑張ってもスピードが上がらなかったりなど、すぐには改善しにくい困難にぶつかる事もしばしばです。
しかし、一般企業に努める以上は与えられた仕事にはしっかり取り組まなければなりません。
2.受け入れる側(企業)の想い
先日、就職者のAさんから「私は覚えることが苦手なのに、上司から「覚えていこう」と言われた。自分は障害者なのに理解や配慮が薄いのでは?」という訴えがありました。
すぐに企業担当者の方と話し合いの場を持ちましたが、企業サイドは「少しずつでもいいのでステップアップしていきましょう。」との意味合いでの一言だったとの事。
実はこの企業の方は覚える事が苦手なAさんのために写真入りの資料を作成したり、都度、メモを促す声掛けをして下っていました。
一般雇用の方の様に次々に新しい仕事を増やすことはしていませんし、様子を見ながら”徐々にできる事を増やして欲しい”と見守り、成長する可能性を信じて下さっています。
話し合いの場で担当者の方は「私たちは配慮はします。できないことを無理矢理してもらおうとも思っていません。でも特別扱いはしません。本人もできる範囲で努力する事、意欲・向上心を持って取り組んでほしいと思います。」とおっしゃっていました。
Aさんに関しては、「覚えるのは最初から無理だ」と諦め、「覚えよう、忘れないように気をつけよう」という姿勢が見られなかったことが残念な点でした。
他の企業の方々からも「作業スキルは時間や経験を積めばできるようになるので心配していない。でも、注意や指摘を受けた時に素直に聞き入れるなどの社会人としての心構えは持っていて欲しい。」等のお声は頻繁に聞かれます。
3.就労のための本当に必要なもの
病気・障害と上手く付き合いながら、なおかつ企業の一員としての仕事、責任を果たすことは、並大抵の事ではありません。
しかし、一般就労するという事は、合理的配慮をいただきつつも、自身でも意欲、向上心を持ち、試行錯誤しながら徐々に企業の一員として貢献できるように努めていく覚悟が必要であると認識しておくことが重要です。
パソコンスキルやビジネスマナーなどに重きを置きがちですが、同じくらい、いや、もしかしたらそれ以上に重要なのはこちらの方なのかもしれません。
久留米センターでは様々な企業からの声を参考に、自身の状態をコントロールし仕事を継続することの重要性を訓練でお伝えし、具体的な方法については個別面談で利用者さんと一緒に考え⇒実践⇒振り返り、を繰り返しながらスキルを身に付けていってもらっています。
例年、定着率を高水準で維持できるのは、利用者の方が訓練で様々なスキルを身に付けるのはもちろんですが、一般就労に向けての心構えをしっかり持ち就職していかれた証なのかもしれません。
そしてそのように意欲的な利用者の方を受け入れて下さる企業の理解・配慮があってこそだと思います。
一般就労を目指す利用者の方が、長く安定して、生き生きと自分の力を存分に発揮できる職場に繋げられるよう、私たち職員も利用者さんに負けないよう試行錯誤しながら、常に進化し、よりよい支援を目指したいと思います。
今年の久留米センターにも是非ご期待ください!
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