スプライフBlog
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こんにちは薬院センターです。
4月になり、暖かくなってきましたね。皆さんはいかがお過ごしですか?
さて今回は、Qさんの障がい受容から就職までの道のりをご紹介したいと思います。
【もくじ】
1.相談までの経緯
Qさんは、発達障害(ADHD)をもつ20代の女性です。
Qさんから初めて問い合わせがあったのは、まだ休職期間中でした。
前職で心身ともに不調となり、メンタルクリニックに通い、不安神経症と発達障害の診断が出て、初めて自分が障がいを持っていると知ったそうです。
そんな中、前職を退職して就職活動を始めていく時に、『支援機関を利用して就職を目指したい』と思い、相談をして下さったことがスプライフとの出会いでした。
2.自分の障がいと向き合う
スプライフに体験利用に来られている時は、うまく感情のコントロールができずに涙してしまうことや不調になってしまうこともありました。
そこでQさんが取り組んだのが、下記のものです。
認知行動療法を使って自分の行動を振り返る
毎日、日記をつける
感情のコントロールができなかった時に、なぜコントロールできなかったのか、コントロールができなくなる前や後に何か自分で対策を取ることはできなかったか職員と面談して整理をする
毎日同じリズムで生活する(起床~食事~睡眠まで)
様々な努力をされ、葛藤しながらも自身の障がいに向き合っていきました。通所中にも感情のコントロールが難しいことが何度かありましたが、そのたびに上記の対策を取り、復調までにかかる時間が徐々に短くなり、感情の波が小さくなっていきました。
今では毎日日記をつけることが、ストレス発散や自分の気持ちを整理するツールとなっており、Qさんにとって欠かせないものとなっています。
以前もブログで紹介したことがありますが、Qさんは【日記をつける】という【コーピング】をしっかり持てたことによって、感情のコントロールもうまくできるようになっていきました。
3.特性への対策・対処法を考えて、活かす
次に、自分の障がいと向き合った後のステップとして、自分の障がい特性への対策・対処法を確立させることを目指しました。
様々な作業や過去の振り返り、担当職員とのやり取り等を通して、Qさんにはいくつかの障がい特性があることが整理できました。
一例として挙げると、Qさんには【ケアレスミスや見落としが多い】という特性があり、軽作業訓練でもミスがなかなか減りませんでした。
そこで、【見落としが多い】という点に関して、現在のやり方を確認した上で、どのように対策をすれば対処できるか職員と一緒に考えました。様々な方法を試し、【必要な情報を見落とさないように、蛍光ペンでチェックをつけながら読む】【文末に印をつけていく】ことがQさんにとってベストな対策であることが分かり、見落としを減らすことができました。
また、改めて自分自身を整理するため、特性を他者に伝えられるようにするために、絵本のような形で自分についてまとめる作業にも取り組まれました。
自分なりの方法を見つけ、自己理解を深め、対策を練り、実際に試す。ということを繰り返しながら、訓練をしていくことで、Qさんは就職することができました。
現在は、トライアル雇用で毎日お仕事を頑張っていらっしゃいます。
4.まとめ
Qさんは自分の障がいも自分の一部として受け止め、受け入れることで、より自分と向き合うことができたのではないかと私は感じています。
なかなか自分の障がいや自分の苦手・不安に感じていることと向き合うのは簡単ではないと思います。
一人で向き合うことで辛くなってしまったり、うまくできなかったりすることも、スプライフに通えば、一緒に考え、悩み、サポートすることができます!!
就職に向けて、私たちと一緒に一歩を踏み出してみませんか??
いつでもご連絡お待ちしております。
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